春が来るかな
と、思うとすぐに寒くなる…
体調に気を付けたい時期ですね。
暖かいからといっても朝晩はまだまだ寒いです。
お家でぬくぬくしましょう~
今回は久しぶり、のりタイプの切手紹介です。
海図150年
海洋調査から海図の作成をする本格的な業務が開始して150年を迎えます。
記念すべき切手が発売になります。
日本の海図の歴史をウィキペディアより引用します。
日本では、安土桃山時代から鎖国前の江戸時代初期に海図が用いられた。幕府の許可を得た貿易船(朱印船貿易)では、ボルトラノ海図が用いられ、中国沿岸や東南アジア各国へ航海していた。しかし、鎖国とともに海図は用いられなくなった。
江戸時代後半になると、沿岸の海運も活発になり、実用的で簡易な海図「海瀬舟行図」がつくられるようになる。また、欧米各国の船が開国を求めて日本沿岸に現れるようになり、中には航海の安全のためとして、勝手に沿岸を測量し、海図を作成し始める国も出た。これらの状況は、海防の上でも、海上交通の安全からも問題があると見て、幕府は海図の作成を始めようとする。まず、沿岸の測量を行い、1821年(文政4年)には伊能忠敬が大日本沿海輿地全図(伊能図)を完成させた。
開国後の1862年(文久2年)には、幕府も日本近海の測量を始めたものの、本格的な海図作成は明治時代になってからであった。1870年(明治3年)にはイギリスの測量船から指導を受け、三重県の的矢湾と尾鷲湾、塩飽諸島の測量が行われた。1871年(明治4年)には日本海軍水路寮(水路局)が創設され、北海道の諸港湾、岩手県の宮古湾と釜石湾が測量された。そして1872年(明治5年)、日本海軍水路寮は第1号海図「陸中國釜石港之圖」を作成し刊行した。
発売日 | 2021年 3月12日(金) |
価格 | 84円 |
種類 | のりタイプ |
販売場所 | ・全国の郵便局など ・「郵便局のネットショップ」 ・銀座郵便局での郵便振替による通信販売 |
デザイン84円切手(84円)
海図第一号「陸中国釜石港之図」(部分)と現在の海図「釜石港」(部分)などをとり上げており、150年の歴史を感じることもできます。
左から…
海図第一号「陸中国釜石港之図」(部分)と測量艦「春日」
日本が近代技術をもって作った最初の海図(1872年)。
その時の測量艦「春日」は、石炭を燃料とする蒸気船でした。
船舶によるマルチビーム測深調査
音波を使用した船舶による測深調査の様子。
船底から海底に向けて音波ビームを出し、往復時間により水深を計測します。1983年に導入。
道具(六分儀、測鉛、三杆)
明治初期から昭和期まで測量や製図に用いられた道具たちです。
・六分儀:2 点間の角度を測る道具です。
・測鉛:ロープを付けて海中に垂らして水深や海底の地質を調べます。
・三杆:陸上の 2 カ所の目印の間を六分儀で測った角度を用いて、海上の船舶位置を図上に記入します。
これらの道具を使って最初の海図を作りました。
航空機によるレーザー測深調査
レーザー光を使用した航空機による測深調査の様子。
海面と海底でそれぞれ反射した光を捉え、その差から水深を計測します。
船が行けない浅い海も調査することができます。日本では 2003(平成 15)年に初めて導入。
現在の海図「釜石港」(部分)と大型測量船「平洋」
2020 年に刊行した、釜石港の最新の海図です。
平洋は、日本唯一の海図作製機関である海上保安庁に所属する最新の大型測量船です。
まとめ
海図の歴史が分かる素敵な切手です。
我々の先輩たちは時間と労力を使い海図を作ったんだ!!と勉強できました。
今回はのりタイプ切手ファン待望の切手です。
発売が楽しみですね。